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無敵艦隊「Google」の3つの弱点
検索エンジンで無敵を誇るグーグル。「ググる」という言葉が普及するほど広く社会
に浸透した結果、「google」という言葉が、2006年のオックスフォード英語辞典に、
情報を検索する動詞として新たに登録された。
グーグルが提供する検索エンジンは、いまだに68%もの市場を占有しているが、小さ
いながらも致命的な弱点が、巨人を悩ませ始めている。
先日の「ニューヨーク・タイムズ」の記事では、米大手デパートの「J.C.ペニー」
が、グーグルの検索で常にトップに表示されるよう、グーグルの検索アルゴリズムの
欠点を、いかに活用したかを明らかにした。
そして、最新の「ビジネスウィーク」では、ネットでは当たり前となった、すべてを
包含する検索エンジンという考え、つまり、一つの万能な窓口から、すべてのデジタ
ル世界に繋がるということ自体が、時代遅れとなっているという主張がなされた。
この記事では、グーグルの弱点が明らかになりつつある、3つのエリアについて簡単
なリストを作成したので、参考にしてもらいたい。
■不得手な専門分野検索
グーグルの検索エンジンは水平的な検索を得意とする。全世界に、1億8千2百万とい
われるWEBサイトをくまなく検索し、ユーザーに表面的な検索結果を提供している。
しかし、垂直的な検索、すなわち、就職活動での仕事情報とか、休暇で旅行先を見つ
けるトラベル情報とかは、誰でも専門のサイトを利用する。それらのサイトは、一般
に検索エンジンとは見なされていないが、れっきとした検索エンジンであり、ビジネ
ストランザクション機能が備わっているのである。
グーグルもこの状況を良く把握しており、昨年、旅行代理店向けの検索エンジンを提
供する会社を、7億ドルで買収しようとした。誰もが水平的な検索エンジンの便利さ
を認めてはいるが、実際にお金が動くのは垂直的な検索結果なのだろうか。
■脆弱な検索アルゴリズム
数年前から「グーグル爆弾」という言葉が世間を騒がせている。例えば、「サタンよ
りも邪悪なもの」と検索すれば、マイクロソフト社のホームページがトップに表示さ
れる。別の例では、「惨めな失敗」と入力し検索ボタンをクリックすると、ジョー
ジ・ブッシュがいるホワイトハウスのページがトップに表示された。
このイタズラが可能になるのは、誰もがグーグルの検索エンジンの欠点を比較的簡単
に悪用できるからだが、冒頭で紹介した米大手デパートによる検索結果の歪曲は、イ
タズラでは済まされない悪質なビジネス行為となる。グーグルもこの問題を認識して
おり、悪質さが証明されれば、該当するサイトは検索結果から除外するという厳しい
処置を実施しているが、これを悪用する企業は後を絶たない。
■強力なライバルの登場
世界最大級の投資銀行「ゴールドマン・サックス」による5億ドルの投資により、
Facebookの株式時価総額は500億ドル（4.2兆円）という前代未聞のレベルに到達し
た。この金額はグーグルを今にも追い越してしまう数字ではないが、Facebookの成長
スピードと、1年以内の株式公開を考えれば、グーグルの互角のライバルになるのも
そう遠くはないであろう。
そして、Facebookの強みはなんと言っても、ミニ・インターネットと呼ばれる、それ
自体で完結したコミュニティを形成していることにある。それに比べ、グーグルの現
状は、このソーシャルネットワークへ食い込もうと四苦八苦している状態である。
さらに、忘れてはならないのが、マイクロソフト社が力を入れる検索エンジン、ビン
グ（Bing）の台頭である。わずか1年半で、27%もの検索市場を獲得したことも、グー
グルには脅威となっているかもしれない。
参照：TheAtlanticWire（英文）
ネタ元：ロケットニュース24
Posted: 17 Feb 2011 08:01 PM PST
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